夫婦の貯蓄はどのくらい?二人以上世帯の平均1,940万円・中央値720万円をFPが解説
結論:「夫婦の貯蓄の平均」をそのまま目標額にするより、平均値と中央値の違いを知り、自分たちの生活費・住宅・教育費の予定に照らして考えることが大切です。金融経済教育推進機構(J-FLEC)の2025年調査では、二人以上世帯の金融資産は平均1,940万円、中央値720万円でした。
この記事でわかること
- 平均1,940万円と中央値720万円の読み方
- 平均をそのまま家計の目標にしない理由
- 夫婦で確認したい3つの数字と、FP相談が役立つ場面
図表|二人以上世帯の金融資産は「平均」と「中央値」で大きく違う
以下は、J-FLEC「家計の金融行動に関する世論調査(2025年)」の二人以上世帯の金融資産保有額です。棒の長さは平均値を100とした比較です。
金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)
平均を100として表示
平均値の約37%
出典:J-FLEC「家計の金融行動に関する世論調査 2025年」(確認日:2026年9月14日)
平均値と中央値の差は1,220万円です。平均は資産を多く保有する世帯の影響を受けるため、「自分たちも1,940万円を目指すべき」とは限りません。中央値は、金額順に並べたとき中央に位置する値で、平均とは別の見方を与えてくれます。
この統計を比べる前に
ここでいう「金融資産」は、将来に備えた預貯金、保険、債券、株式、投資信託などです。日常の引落しに備えた預貯金部分は含まれず、住宅・土地などの実物資産も含まれません。銀行口座の残高と単純比較しないよう注意しましょう。
平均より先に、夫婦で確認したい3つの数字
統計は現在地を考える材料です。家計の目標額は、次の順番で自分たちの数字に置き換えます。
住居費、食費、保育料、通信費などを合計し、急な収入減が起きた場合に必要な金額を把握します。
教育費、引っ越し、住宅購入、車・家電の買い替えなど、時期と金額の目安を並べます。
生活防衛資金や近い予定のお金と混ぜず、家計全体の余力を見て検討します。
急な支出への備えを先に整理したい方は、子育て世帯の生活防衛資金の考え方もご覧ください。
平均と自分たちの家計が離れていると感じたら
金額の多い・少ないだけで判断せず、生活費、教育費、住宅費、働き方の予定を同じ表で整理すると、次に決めることが見えやすくなります。
FP相談が役立ちやすいのは、金額より優先順位で迷うとき
「何万円あれば安心か」を一律に決めることはできません。育休・時短勤務、住宅購入、教育費の開始時期、保険や投資の提案など、複数の予定が重なるときは、夫婦の家計全体から順番を整理する方法があります。
共働き夫婦がFPに相談する5つの判断チェックでは、相談前に用意すると話が進みやすい項目を整理しています。
データの見方と出典
- 対象は世帯主が20歳以上80歳未満で、世帯員が2名以上の全国5,000世帯です。夫婦のみ・子育て世帯・練馬区の世帯だけを表す統計ではありません。
- 調査時期は2025年6月20日〜7月2日、インターネットモニター調査です。
- 金融資産の定義や集計方法は、J-FLECの調査結果のポイントをご確認ください。
本記事は一般的な情報提供を目的としています。必要な貯蓄額や資産形成の方法は、収入、家族構成、住居費、働き方、利用できる制度などによって異なります。個別の投資・保険商品の推奨を行うものではありません。
この記事の監修者

雨宮 蓮太
株式会社OPTI PRIME
代表取締役
2級ファイナンシャル・プランニング技能士、Advanced Cancer FP®(2級がんFP)、生命保険募集人、損害保険募集人、ハウスクリーニングアドバイザー。暮らしとお金の両面から、日々の選択に役立つ情報を発信しています。
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。家計・保険・資産形成等の判断は、ご自身の状況に応じて専門家へご相談ください。


